ラムサは4月1日に創業丸4年となり、5年目を迎えました。ここ1年はようやく様々な試みが結実し、公共団体、民間企業、建設会社など幅広い顧客から業務を受注しました。

 業務分野も主体である劇場のみならず、図書館や学校にも関わりました。

 弊社としては初めて公共建築の実施設計を受注し、結果として建築・電気・機械の総合的分野において、検討・作図・積算まで一貫して行う実績となりました。特に電気設計ができるようになったことは、今後の舞台設備計画のレベル向上にも繋がると考えています。

 劇場計画の技術開発面では、大手企業と技術協力し、劇場・ホールのシミュレーションに活用できるVRに取り組み、自社開発の客席デザインの重要な手立てとなるアクティブなサイトラインシミュレーションプログラムに加え、個々の客席からの舞台の見え方等を多角的に検証できる手法を整えました。これにより2000席超級の馬蹄形客席の計画、計画支援も可能になっています。この技術は欧米の先進的劇場コンサルの技術に引けを取らないものと自負します。

 設備投資的にはBIM、VRにも対応できる機材を用意し、人員の増強にすでに備えていますが、最大の課題は継続的なスタッフの確保になっています。今後もさまざまな要望に応需できるよう、体制を充実させて行きたいと考えています。(下記画像はサイトラインプログラムの一部、および馬蹄形客席VR画像(共同制作)の数ショット)

 代表取締役 西 豐彦