顧客の皆様におかれましては平素より大変お世話になっております

 創設以来、ラムサは劇場など観覧施設における視環境(見え方)について調査研究を続けてきました。私自身としては1980年代からの継続テーマでした。

 現在パンデミックの影響により、人が集い感動を共有するということに制限がかかっています。

 しかし、音楽・演劇・スポーツ等で人が時間を共にすることは、人の基本的な営みでありけして消滅することはないと考えます。

 

 弊社の発想の原点は、多様性の時代にふさわしい劇場・観覧施設のあり方は何か、特に視覚的な要素について、いままで分からなかったことを明らかにし、評価が容易にできるようにすることで、さらなる高いレベルのものをつくれるようにしようとする試みることです。

 昨年は東京都市大学勝又名誉教授、パナソニック株式会社様との共同出願により、5件の特許と、ビューエスト View-esT の商標を登録いたしました。

 今後はView-esTと関連技術の普及に努めるとともに、新たな目標として観覧施設の視環境(見え方)について、より包括的な理論化と分かりやすい記述を作ります。一体性・親密性についての評価の原理を作りましたが、今後は具体的な設計に容易に活用できる手法を考案します。

 このような手法の応用により、例えば前に座った背の高い男性より、目の位置が6センチひくい女性でも舞台等がよくみえる劇場設計が、失敗なくできるようになることをめざします。また劇場・スタジアム・アリーナの複数計画案から最も一体性・親密性の高い計画が数値を基準に選定できるようになります。

 弊社ではこのほか、最新の舞台設備および防振遮音の設計・コンサルも行っています。複合化した再開発ビルに組み込まれる劇場等、難度の高い計画における、設計・施工に詳しいことも強みとなっています。

 本年も引き続きよろしくお引き立てのほどよろしくお願いいたします

        株式会社ラムサ 代表取締役 西 豐彦